設立趣意
 
「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」ネットワークに簡単につながるユビキタスネット社会の実現を目指し、 2004年12月に総務省は「u−Japan政策」を策定しました。「u−Japan政策」では2010年までに、日本が最先端の情報通信技術(ICT)国家として世界を先導することを目標として掲げています。 このようなユビキタスネット社会実現のための最重要課題の一つとして、次世代ネットワーク(NGN)の構築が挙げられます。次世代ネットワークの構築には、要素技術の研究開発、相互接続試験、実証実験等の技術的な検討の他、技術基準の策定、国際標準化等の政策的な検討が必要となります。 特にIPベースの次世代IPネットワークの構築は急務であり、これを達成するために産学官の連携を強力に推進するフラグシップが不可欠であるという認識のもと、「次世代IPネットワーク推進フォーラム」の設立を企画いたしました。このフォーラムにおける活動を通して、日本の国際競争力の源となるネットワーク技術の創出に多大な貢献ができるものと確信しております。 通信事業者、ベンダー、学識経験者、アプリケーション制作者等、産学官の幅広い分野から本フォーラムにご参加いただき、次世代IPネットワークの相互接続試験、実証実験に総合的に取り組むとともに、研究開発を戦略的に推進していきます。また、本フォーラムで得られた結果を踏まえ、技術基準の策定、国際標準化に寄与していく決意であります。
 
フォーラム会長 齊藤 忠夫